弊社は、姫路市内に所在し、日頃より姫路城を大切に思い、平成の大改修により、美しくなったことを心から嬉しく・誇らしく思う一員です。
それとは別に、先日、日本屋根経済新聞に「投稿」として、掲載された記事に、考えを同じくするところがございますので、その検証内容を、ここで改めてご紹介したいと思います。
〜 以下、日本屋根経済新聞 より引用〜
白鷺城の漆喰(シックイ)に疑問、瓦職人の目線で検証
投稿記事 の要点
最初に、
左官や屋根工事に関わった方々を問題に
するものでは決してないことを
お断りしておきます。
外部の瓦職人の立ち位置から改めて疑問を
提起し、問題点の解明に努めて
意見を発信します。
①.一般に、屋根全体にシックイを施すことはない。
シックイは、風の強い地域や海岸付近の瓦屋根・蔵の屋根で、一部で使われている程度。
姫路城のシックイ工法は、首里城(沖縄県)と熊本城以外の日本の他の地域の城郭や仏閣では例がない。
②.屋根全体を漆喰で塗り合わせて、亀裂が入らないのか。
木造建築物は、微動する。
一体となった瓦とシックイは、建物が動けば亀裂が入るのは当然。そこから毛細管現象で、雨水を建物内部へと導くのではないか。
建物が微動しないとしても、瓦とシックイという異質物は、収縮率も異なり、必ず亀裂は入るはず。
水はけの悪いシックイは、”本瓦葺き”の特徴と 本平瓦と丸瓦の優位性を抹殺している。
③.浸み込む雨水は、建物内部・木部の痛みを誘発するのではないか。
屋根下地と瓦との換気は、木造建築の生命装置であり、通常は当然、考慮してはあるものの、瓦の外側からの換気機能は、シックイにより封殺される。
④.前回 「昭和の大修理」から45年で、はや「平成の大修理」!?
民間の屋根でも、和瓦(いぶし瓦)は、45年以上に保っています。
世界文化遺産の木造建築として歴史の風雪にいかに耐え得るか、これでは歴史の検証に値しないのではないか。
時を同じくして世界文化遺産となった木造建築の”法隆寺”を想い合わせると、その差は歴然。
(日本屋根経済新聞 第1471号 [2015.6.28] より)
・・・ つづく。
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