東日本大震災の津波で 壊滅的な被害を免れた 「重い建物」(瓦屋根の建物:右)= 2011年4月仙台市
瓦屋根の家は、丈夫な家
住むなら、丈夫な家がいい。 地震にも台風にも安心な家がいい。 柱は太い方がいいし、壁だって多い方が安心。
■ 重くても軽くても耐震性は同じ
建物は重さに応じて設計されています。
建築基準法では、「想い建物」も「軽い建物」も、それぞれの重さに応じて設計されるので、完成した家の耐震性は同じになります。
■ 丈夫な家は、余力がある
では、どちらの建物が「丈夫な家」でしょうか。 答えは明らか、「重い建物」です。
「重い建物」には柱や筋交い、壁が多く、地震の揺れに対して”余力”があるからです。
実証された瓦の家の耐震性
では、「思い建物」とはどんな家でしょうか。 それは瓦屋根の家。
「丈夫な家」=「重い屋根の家」=「瓦屋根の家」なのです。
実はこれは、建築基準法による分類です。 「重い建物」「軽い建物」は、屋根材によって判断されるので、重い屋根材を使った建物は、その分しっかりと設計されるわけです。 しかも、部屋の間取りを決める自由度は、それほど変わりません。
■ 軽い建物は安い分・・・
「軽い建物」は、確かに作りやすいし、建築費も多少は安く済みます。 しかしそれは、壁や柱を省略するのと同じこと。あなたはそういう家に住みたいですか?
上記の写真は、東日本大震災の揺れに耐えた瓦屋根の家。 津波でも壊滅的な被害を逃れています。 東日本大震災では瓦屋根の多くの家が地震に耐え、瓦屋根の建物の耐震性が実証されました。
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このページは、全瓦連・粘土瓦ハンドブック「日本人なら瓦屋根」(社団法人 全日本瓦工業事業連盟 発行)より 全文引用しております。