なんで屋根には瓦がいいの?・・・その④

   
瓦自体の断熱性+瓦葺き工法の通気性
 夏、直射日光にさらされる屋根はとても高温になります。 
外気温が35℃のとき、屋根材の表面は60〜70℃になり、その熱が小屋裏に伝わります。 
断熱材が不十分だと2階の部屋がエアコンが効かないほどの暑さになってしまいます。
                  
瓦は7〜8℃も温度を下げる
金属や化粧スレートなど他の屋根材と比べ、粘土瓦は素材自体、工法自体の断熱性が高いのが特徴です。 
小屋裏(天井から上)の温度上昇を抑え、それだけで7〜8℃も小屋裏の温度が低くなります。
夏場に2階が暑くてたまらない場合、金属や化粧スレートの屋根を粘土瓦に葺き替えるだけで「涼しくなった」と実感できます。
     
冬は暖かい粘土瓦
逆に冬場、瓦は暖房の替りにもなります。 
日中に瓦に蓄えられた熱が日没後の温度低下を緩やかにしてくれます。 
瓦屋根は「夏涼しくて、冬暖かい」屋根材といわれます。瓦屋根は冷暖房の負荷軽減にもつながるエコな屋根材です。
          
空気層は結露の防止に
瓦裏面の空間は、断熱効果の他にも大きな役割を果たします。 
そこから水分を放出し、建物を炒める大きな原因 「結露」 を防止しています。

      

過剰な湿気は木材を腐らせてしまいます。
とくに木造建物では適切な湿気コントロールが必要になります。
湿気は雨だけではありません。
    
日常生活に置いて常に発生し、温度とともに屋根のほうに上がります。
瓦屋根の場合、野地板と瓦の間の空気層が通路となり、
瓦のすき間から湿気を逃しているのです。
瓦屋根には長い間の知識と経験が凝縮されています。

   
    
                
「すがもれ」
 冬、雪が積もった屋根の中で水が凍ってしまうことを「すがもれ」 といいます。
いわば氷のダムが屋根の中に出来てしまい、溢れた水が建物内へ入ってきます。
   。  。  
瓦屋根なら、瓦の下に入った水を外に出す工法がありますが、
金属屋根などの「すがもれ」は大変!。どこにダムができているかもわかりにくく、
野地板腐食の原因となってしまいます。
瓦やねは、「水分」をコントロールしやすい工法なのです。

  
  
 

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このページは、全瓦連・粘土瓦ハンドブック「日本人なら瓦屋根」(社団法人 全日本瓦工業事業連盟 発行)より 全文引用しております。